デカフェは体に悪いのか|どういう場合にリスクがあるのかを解説

  • 「妊娠中でデカフェを飲もうと思っているけど、カフェイン以外のリスクを知りたい、、、」
  • 「授乳中でデカフェを飲もうと思っているけど、赤ちゃんへの影響はあるの?」
  • 「カフェイン過敏でデカフェを飲んでいるけど、体に悪いって聞いて不安になった」

この記事をご覧いただいている方はこのような不安があると思います。

そこで今回はデカフェの体への影響について解説していきます。

読んだあとは、体への悪影響の有無やデカフェのメリットについて理解でき、安心して飲めるようになると思いますのでぜひ最後までごらんください。

 

そもそもデカフェとは

カフェインを取り除いて、本来含まれている量を減らしたコーヒーや紅茶のことです。

よく誤解されますが、カフェインの含有量が0ではないので注意が必要です。

デカフェについての詳細は「デカフェとは?カフェインを取れない人の味方「デカフェ」について徹底解説!」をご覧ください。

デカフェとは?カフェインを取れない人の味方「デカフェ」について徹底解説!

 

デカフェにカフェインはどれぐらい含まれているか

デカフェコーヒーの場合1杯で2〜5mg程度です。

一般的なコーヒー 一杯:80〜95mg程度
デカフェコーヒー 一杯:2~5mg程度

デカフェ紅茶の場合は1杯で1〜3mg程度です。

一般的な紅茶 一杯:30〜60mg程度(茶葉によります)
デカフェ紅茶 一杯:1~3mg程度

 

デカフェは体に悪いのか?有機溶媒法とクロロゲン酸について

本題のデカフェの体への悪影響についてですが、2つ説があります。

  • 有機溶媒法でのリスク
  • クロロゲン酸のリスク

それぞれ解説してきます。

有機溶媒法でのリスク

1つ目はカフェイン除去時に使用する溶剤についての説。

確かにカフェイン除去時にジクロロメタンやエチルアセテート、メチレンクロライドなど化学溶剤を使った「有機溶媒法」でカフェインを除去している場合は、体によくないとされています。

ただ、日本ではこの「有機溶媒法」のデカフェは販売が禁止されていて、健康上問題ない「ウォータープロセス法」か「二酸化炭素抽出法」で作られているので製法上のリスクはかなり低いと考えられています。

もっと知りたい

海外ではジクロロメタンを用いた有機溶媒法でカフェインが除去されたデカフェが流通しています。ジクロロメタンは発がん性が疑われているので、極力避けるようにしましょう。

 

製法については「コーヒーのカフェインを除去する方法3選」で紹介していますので併せてご覧ください。

 

デカフェとは?カフェインを取れない人の味方「デカフェ」について徹底解説!

 

 

クロロゲン酸のリスク

2つ目は「クロロゲン酸」コーヒーに元々含まれている成分。

これが体に有害と言われているようです。

ですが、クロロゲン酸はポリフェノールの一種でデカフェでなくても、コーヒーには普通に含まれているものです。コーヒー以外にはじゃがいもやりんごにも含まれています。

過剰に摂取すると、ミネラルの吸収を妨げたり、胃液の分泌を促進させることで胃に負担をかけてしまうことがありますが、それはデカフェじゃないコーヒーの飲み過ぎにも言えること。

デカフェが有害というわけではなく、コーヒーにしてもデカフェにしても飲み過ぎはよくないということです。

1日3〜4杯以上は控えるようにしましょう。

 

結論、デカフェ特有の体への悪影響はないと言えます。

繰り返しになりますが、飲み過ぎに注意すれば安心して楽しめますよ。

 

逆にデカフェの体へのメリットは?

逆にメリットはどんなものが挙げられるでしょう?

  • 妊娠中や授乳中の方に適している
  • カフェイン過敏症の人でも安心して飲める
  • 睡眠の質を向上させる
  • 高血圧のリスクを減らす

それぞれ解説していきます。

妊娠中や授乳中の方に適している

EFSAでは、妊娠中や授乳中の方の場合、習慣的に摂取するカフェインの摂取量が1日200mg以下であれば赤ちゃんに安全性の懸念は生じないとしています[3]。デカフェはカフェインがほとんど含まれていないため、妊婦さんや授乳中の方にも安心して飲むことができます。

さらに詳細は「デカフェなら妊娠中や授乳中でも安心して飲めるの?どんなリスクがあるの?」で解説していますので併せてご覧ください。

デカフェなら妊娠中や授乳中でも安心して飲めるの?どんなリスクがあるの?

カフェイン過敏症の人でも安心して飲める

デカフェは、カフェインがほとんど含まれていないため、カフェイン過敏症の人も安心して飲むことができます。

睡眠の質を向上させる

カフェインがほぼ含まれていないため、夜間の飲用でも睡眠に悪影響を及ぼすことがありません。

高血圧のリスクを減らす

カフェインが血圧を上げることがありますが、デカフェであればそのリスクを減らすことができます。

 

デカフェが体に悪いと思っている人のよくある質問

デカフェの安全性は?

日本で流通しているデカフェについては体に悪影響はないと言えます。

詳細についてはこちらをご覧ください。

そもそもカフェインはなぜ体に悪いの?

中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。(引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html)

上記の通り過剰摂取はリスクがありますので適量を楽しむようにしましょう。

デカフェは胃に悪いですか?

デカフェに限りませんがコーヒーに含まれる「クロロゲン酸」には胃液の分泌を促進する効果があります。

それにより胃に負担がかかって胃もたれや胃痛を起こす可能性がありますので、飲み過ぎには注意しましょう。

より詳細はこちら

まとめ

過剰摂取はよくありませんが、適量を飲む分には体に悪影響を及ぼす可能性は低いと言えます。

今は美味しいデカフェも出てきているので、飲み過ぎに注意しながらデカフェライフを楽しんでください。

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